Kobo Touch

Q: koboって何ですか? *1
A: 格安のLinux/E-Ink搭載 i.MXマイコンボードです。

とまで言われているKoboちゃんを購入。すでに色々といじられている*2ように、やりたい放題。


まずオリジナルのmicroSDを抜いてイメージとカードそのものを保存する。

 $ sudo dd if=/dev/sdf bs=32768 | gzip -c > kobo-2g.img.gz

ブロックサイズが32Kなのは、fdisk -lで見てみたらそんなサイズだったから。新しいmicroSDカードをPCにつないで

 $ zcat kobo-2g.img.gz | sudo dd of=/dev/sdf bs=32768
 $ sync
 $ sync
 $ sync

syncは3回。で、koboちゃんに戻して起動………しない。


試行錯誤の結果、microSDカードが古すぎたのが原因のようだ。いつ購入したかも分からない2GBのカードを試験だからと使ったのが敗因で、Google I/O 2010で貰ったEVO 4Gに入っていた4GBを(ほぼ)同じ手順でコピーしたところ、一発で起動した。


ほぼというのは、どうせならということで

 $ sudo gpartd

でVFAT領域を広げて見た。


再度シャットダウンして、microSDをPCに挿し直し、各所で拡散されている通りtelnet/ftp設定*3を行い、rcSのnickel起動前に以下のスクリプトを仕込んだ。

 mkdir -p /dev/pts
 mount -t devpts devpts /dev/pts
 
 /mnt/onboard/run.sh &
 
 # Start usbnet
 /bin/busybox insmod /drivers/ntx508/usb/gadget/arcotg_udc.ko
 /bin/busybox insmod /drivers/ntx508/usb/gadget/g_ether.ko

koboちゃんを再起動して、UbuntuとUSBで接続。

 $ ifconfig usb0 192.168.100.1
 $ telnet 192.168.100.2

でrootでログイン出来ることを確認した。が、すぐに接続が切れてしまう。Network Managerが余計なことをしているようだ。Ubuntuの[設定]-[ネットワーク接続] (nm-connection-editor) を開いてUSB0にスタティックな設定を追加したところ、安定して接続できるようになった。




余談だがusb0でtelnet出来れば、以前cdc_etherでZaurusUbuntuのNAT経由でInternet接続した方法*4で、koboちゃんも外を見られるはず。


最後に、中身を色々と探ってみてファイルを抜き出し、GitHub*5に置いた。


一旦、rcSのinsmodをコメントアウトして再起動。普通に使えるようにした。


雑感。

  • Qt4.8のライブラリがあるように見えるが実はQt4.6へのシンボリックリンクでしかない。
    • どうもAdobeのライブラリがQt4.8を必要としているらしい。
  • CPUはarmv7なのにarmv5でコンパイルされている。もったいない。
  • CPUクロックは160MHz/800MHzの2段階。i.MXは中間がないのかな。
  • RAM 256MBでは最近のAndroidは動きません。