audio-technica アクティブキャンセリングヘッドホン ATH-ANC3

audio-technica アクティブキャンセリングヘッドホン ATH-ANC3 BK

買ったよー。お前、この間ビクターのHP-FX500を買ったばっかりだろう、なんて突っ込まないで。；＞＜

で、レポート。いいよ、これいいよ。すごくいいよ。ノイズキャンセラーなヘッドフォンはこれで3個目なんだけど、ようやく満足できるのに出会えたよ。

1個目は昔々それしかなかったSONYのオンイヤーなやつ。壊れて捨てた。型番忘れた。飛行機で太平洋横断を頻繁にしてたから、大活躍だった。疲れ方が違うのよ、ノイキャンしてるとしてないとで。飛行機のあのゴーーーというノイズがサーーという軽いノイズに変わる。それすら、MDプレーヤで音楽聴けばかき消せる。ステキ。機内上映の映画のボリュームは最小でもちょっと大きく感じるくらい。ステキ。でも、まぁ音質はそれなり。下も上も削られて鳴ってるだけ状態だった。

で、壊れちゃったし、音質に満足いかなくなってきたしということで、つなぎ的にカナル型のイヤフォンを色々と試しまくってた。耳栓代わりにはなるしね。まぁカナル型も、そこそこ耳栓としての役割は果たしてくれた。で、2個目はPHILIPSのSBC HN060。カナルでノイキャンということで、かなり期待して買ったんだけど、これは失敗。音質は悪いし、コードが硬くて引っかかりまくるし、第一イヤーピースがデカすぎて耳が痛い。ほとんど使わずにジャンク箱逝き。

で、3代目となる今回のATH-ANC3。これはスゴイ。ノイズリダクション85%はウソじゃない。しかも、音質はSONYのMDR-EX90Sよりちょっと透明感が足りないというか爽快感がないというか、そんな程度。十分すぎる。

で、まずは恒例の音漏れチェック。音の出口を指で塞いでフルボリューム。うーん。HP-FX500より、ちょっと大きいかも。フルボリュームだと、電車で隣に座った人にちょっとうざがられるかも。でも、そこはノイキャン。別にフルボリュームにする必要ないよね。半分くらいでどう？手を伸ばした程度の50cmでほとんど聞こえない。これなら、電車で隣に座った人にも迷惑にならないね。

で、ノイキャン性能。

雑踏	ざわざわしてる雑踏のあのノイズが消える。ちょっと怖いくらいに街から生活感が消える。
電車	発車前のアイドリング状態は無音。走り出してもレールのつなぎ目の音がガタンゴトンするだけ。車内アナウンスはちょっと音量が小さくなった感じで聞ける。
路上	歩道の隣を時速40Kmで走る車が全部プリウスになる。逆に自転車に乗りながらだったら、絶対使っちゃダメと思うくらいに静か。
換気扇	オフィスのPCやらエアコンやらのノイズをシミュレーション。換気扇真下でノイズキャンセリングをオン！はい、消えた。まったくゼロ。無音の世界へようこそ。

しかも。特筆すべき点が1つ。カナル型とノイキャンに共通する問題として、自分の口の中の音が増幅されて聞こえるというのがある。しかし、このATH-ANC3は、それほど増幅されない。飲み物を飲んだり、つばを飲み込んだり、食べ物を咀嚼したりという音が、あまり気にならない。これは密かにスゴイ。ぢつは、自分の咳払いが激しく耳に響くのは、あまり快適なことではなかったのだが。このATH-ANC3はその不快感があまりない。これはスゴイ。なぜだか全然分からないけど。

あと。ノイキャンって、慣れないと頭がワウワウする感じがするんだけど、このATH-ANC3は割と自然な気がする。最初のSONYのなんて、3D酔いみたいな状態になって、慣れるまで大変だったんだけど、ATH-ANC3は比較的そーゆー慣れをあまり要求しない気がする。まぁ、SONYで逆位相の波を重畳でぶつけられる感覚に慣れちゃってるから、あてにはならない感想だけど。

で、デメリットをちょっと。ノイキャンをオンにすると、軽く低音がブーストされる。たぶん、低音ノイキャン回路の性能を上げるためにソースをブーストしてるんだと思う。結果、作られた音な感じがつきまとう。MDR-EX90Sみたいなモニター音質とはちょっと違ってくる。まぁ、ノイズの多いところでそれなりの音質で聞けるだけでもありがたいのだけど。

それから、ケーブルが擦れたときに起きるタッチノイズがちょっと大きい。しかも、Y型なのでケーブルの取り回しに工夫が必要かもしれない。ケーブル長の設計も、いったいどこを狙ったのか良く分からない。ズボンのポケットあたりで固定してねな長さなんだけど、使い方的には胸元に持って来たいのに。

というわけで。このATH-ANC3、常時使用決定。別に音楽聴かなくても、音が消えるだけで結構気分いいしね。オススメ。